アッシュフィールド公爵夫妻の偽りの日々と存在しない愛~あなたの愛や絆は期待していませんのでご心配なく~
 コリンにあらためて言われるまでもない。

 途方もないこれだけの額を借金するだなんて、叔父一家はすごいとしかいいようがない。

 呆れるのを通り越し、感心してしまう。

「まさかこの借用書の肩代わりまでするって言わないよな?」

 コリンはローテーブルの上の紙の束を持ち上げ、そのままローテーブルに叩きつけた。
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