香道部の佐山くんに初めての恋をしました。
「あれは、星野さんのことだよ」
佐山くんはあの時のように耳を真っ赤にさせて「ははっ」と少しかすれた声で笑った。
「星野さんは鈍感だって聞いてたけど、ここまで気づかれてないとは思わなかったよ」
「ど、鈍感!?」
「そう。俺、わかりやすいってよく言われるんだ……ははっ」
「……楽しんでませんか、佐山くん」
「いや、そんなことはないよ。真剣。やっぱり、星野さんはかわいいなぁって」
かわ……っ? 可愛い!?
そんなことを男の子に言われたことなかったから身体の温度がブワァーっと上がって顔が熱くなるのを感じる。熱い、熱い……!
じゃあ、髪切ったのも私のため……!?