同期恋愛は山あり谷あり溺愛あり

 「まだ、何も言ってないぞ」

 「なんか、お家騒動みたいな、そういう面倒くさいのは苦手です」

 「……そうじゃない。すまん、順を追って説明する」

 「今度、新しい商品を開発する部署を立ち上げる構想がある。その前に、新しい調理器具を社内で公募することにしようかという話が出ている。知っているだろ?」

 「それなら、去年も出てましたよね。私、応募しましたよ」

 「そうだ。それも目の付け所が良く、社長が褒めていた」

 嬉しくって、万歳して立ち上がった。
 聞いたことがなかったから。
 
 「そうなんですか?嬉しい!」

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