同期恋愛は山あり谷あり溺愛あり
「お前を商品企画室へ異動させたいという話も出ていたが、お前、異動願い全く出さないだろ?今の仕事が楽しいしやりがいがあるって毎年書いてくる。しかも担当営業も数字がいい。お前の力が関係してるのも俺は担当だから余計分かる。結局異動させない結論になって、いつもそのままなんだよ」
「そうだったんですね」
「俺は商品開発のほうの子会社を設立する部署に希望を出しているんだ。俺をこの会社から追い出したい奥様のご意向と、社長の思惑が一致しないと俺は出られないんでね。実は商品開発をいずれしたいと思って、親父に前から子会社化したらどうかと話していたんだ。うまくいけば会議にかけてもらえそうだ。お前も一緒に来ないか」
「え?」
「……え?じゃないんだよ。商品開発お前好きなんだろ?毎年、なんだかんだでエントリーし続けてる。企画室ではお前は結構有名人だ」
「そうなんですね。それはそうですね、好きですよ、そういうの。確かに異動の希望を出したことはないですけど。いまの仕事もそれなりにやりがいを感じてるし」