同期恋愛は山あり谷あり溺愛あり
「すみません、里崎さん」
「ああ、当事者同士ゆっくり話せ。邪魔者は退散する」
「邪魔者って何なのよ!」
プンプン怒る紀子を頭なでなでして宥める里崎さん。
紀子のコートと荷物を持って、こちらを見る。
「吉崎。悪いな、紀子が何か言いすぎたか?心配しすぎて暴走したんだろう。許してやってくれ。大和引っ張ってきたからチャラってことで頼むよ」
涙が残る私の赤い目を見て、里崎さんが申し訳なさそうに言う。
「いえ。紀子は本当のことを言ってくれただけです。本当は里崎さんにもお話ししておきたいことがありましたけど、先ほどちょっとだけ紀子に話しておきましたので彼女から聞いて下さい」