同期恋愛は山あり谷あり溺愛あり
 
 「そりゃ、俺の所に転籍して来る予定のお前のためにも来ないとな」
 
 ニヤニヤ笑いながらわざと大和を刺激するように見つめた。
 
 「河田の奴、あいつ絞める。覚えてろよ」
 
 「この間、華ちゃんのことからかって言うからでしょ。仕返しかもよ」
 
 大和はブツブツ文句を言っている。そんな大和を上から見て、からかうように本部長が口を開いた。

 「田村、お前相変わらず余裕ないのな。その程度ならいくらでも吉崎を奪えそうだ。今度は遠慮しない。最初から実力行使で行く」
 
 ちょ、ちょっと、本部長も調子に乗りすぎ。お酒のせいかな。これはなんでも、言い過ぎだ。
 
 「本部長。そのくらいにしてください。大和、大丈夫だから落ち着いて……」
 
 すぐにもつかみかかりそうな大和の手を私が押さえた。

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