同期恋愛は山あり谷あり溺愛あり

 「椎名課長。悔しいからっていつまでも紗良に固執し続けるのもどうなんでしょうかね?美紀さんの時とはえらい違いですね」
 
 また、余計なことを言う。あー、もう。
 ビクッと本部長がビールを持つ手を震わせた。
 
 「……田村。色々あったらしいが、俺のせいなのか?」
 
 低い声で本部長が告げた。まずいよ、やめて。
 私はふたりの間で青くなる。

 そこへ、救世主が現れた。
 ビールピッチャーを持って里崎さんが本部長の前に座った。

 「椎名本部長。長い間お世話になりました」
 
 そう言うと、本部長にビールを注ごうとした。
 
 「……ああ」

 
< 304 / 330 >

この作品をシェア

pagetop