同期恋愛は山あり谷あり溺愛あり
里崎さんは私に目配せすると、あっちへ行けと言っている。
私は自分のコップと箸をもって、里崎さんが座っていた紀子の隣へ移動した。
「大和。部長になるんだろ?そんなんじゃ、下のもんが付いてこないぞ。課長やってわかったろ。部長はもう自分の営業成績でどうこうなるポジションじゃない。寛容にならないと下を育てていけないぞ」
里崎は大和に教えるように話す。
「さすがだな、里崎。お前、若いときから管理職向きだと思っていたが、俺が上にいてさらに磨きがかかったな」
「椎名課長。色々見てきましたよ。大阪時代からね……」
「……お前」
「篠田は俺の同期です。少しは責任感じて下さいよ。別れたときも荒れて大変で話聞いたの俺です」
「……そうだったのか。悪かったな」