同期恋愛は山あり谷あり溺愛あり

 私は課長の顔を見る。照れくさそうにしている。

 とりあえず、包装を解いて見る。

 「これって、お財布?しかも、ブランドが……こんな高価なもの頂けません!」

 「……お前が前、部長に話していたブランドバッグと同じブランドだろ?気に入ってるんだろうと思ってな。お前のお陰で俺もボーナスよかったから、おすそ分けだ。これからも頼む。そういうつもりだから、受け取ってくれ」

 そんなこと言っても、こんなもの付き合ってもいないのにもらえない。

 「……本当はブレスレットとかにしたかったが、恋人でもないのに贈れないからやめたんだぞ」

 迷っている私に追い打ちをかける。

< 82 / 330 >

この作品をシェア

pagetop