同期恋愛は山あり谷あり溺愛あり
そうだね。わざわざ選んで買ってくれた。
その気持ちをありがたく頂き、恩返ししていこうと思った。
「ありがとうございます。お気持ち嬉しいです。大事に使わせて頂きます。恩返ししますね」
「……馬鹿だな。俺がお前に恩返しでそれをやったんだよ。まあ、これからも頼むな」
「はい」
私が出てきたのを見ていた紀子がブランドの入った袋を見て目を輝かせ近づいてきた。
「ねえ、紗良。まさか、課長から何かもらったの?それ……」
私は彼女を更衣室へ引っ張っていく。
「どうしよう。ブランドのお財布だったの」