私に愛を教えてよ





すると、ずっと黙っていた莉央が間に割って入ってきた。




「ちょっと、お2人さ〜ん?見て、時計。もうすぐ門閉められちゃうから!行くよ!」


「あ…本当だ。じゃあ、帰ろっか。」




薄暗くなった空の下を4人で歩く。


私が部活に入ってないからいつもバラバラで帰ってるのに、前には莉央と悠真、隣には李久。


新鮮だけど、やっぱり落ち着く。


そういえば、朝倉くんも…


(大丈夫。壊れたりしないから、絶対。)


そう力強く断言した。


でも、実糸くんへの想いは秘めたまま。


それを知った時は、朝倉くんの立場でしか考えられてなかったから共感してしまったけど、今の私だったら何て言うのかな。





< 127 / 143 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop