私に愛を教えてよ





私は李久の気持ちを知った時、隠し通そうとしてることが嫌だった。


1人で抱えてないで、全部ぶつけてよって。


実糸くんだってそうだよ。


朝倉くんが好きって伝えたからって、離れたり嫌ったりするはずがない。


そんなの、朝倉くんが誰より知ってるじゃん。




「それいいねぇ!琉依も行くでしょ?」


「えっ?あ……ごめん聞いてなかった。」


「今からカラオケ行こって話。李久の慰め会ってことでパーッと遊んで帰ろうぜ。」


「おい、慰め会って…。絶対失恋ソング歌うなよ。」




莉央と悠真はケラケラと笑い出す。


李久は「フリじゃないからな!」とか言ってるけどすごい楽しそうで、見てるだけで面白い。


そのまま4人でカラオケに行って、李久が真っ先に失恋ソングを歌い上げた。


こんなに笑ったのいつぶりだろうっていうくらい夜遅くまで楽しんで、帰る頃にはみんなヘトヘトになっていた。





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