私に愛を教えてよ





「来てくれてありがとう。さぁ、入って。」




先に着いていた彼が迎えてくれたお陰で、私達は中に入ることができた。


生徒会室は教室と同じくらいの広さで、生徒会長専用と思われる立派な机と椅子がまず目に止まる。


それから全体を見渡すと、ホワイトボードやたくさんの資料が並んでる棚、部屋の真ん中には2人掛けのソファーがテーブルを挟んで向かい合っていた。


莉央と悠真はなんの躊躇いもなく並んでソファーに座るから、必然的に彼の隣に座ることになってしまった。


まぁ、そりゃそうなるか…。


それぞれ持ってきた昼食を出して食べ始めると、莉央がすかさず口を開く。




「川瀬先輩っていつから琉依のこと好きだったんですか!?」




あまりにもド直球で、私はおにぎりを喉に詰まらせて噎せているというのに、質問を受けた当の本人は大笑いしている。




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