The Tricks Played by Destiny
抜け出そうにも捕われてしまって、沈んでいくあたしを解放したのはその一声。


窓辺の椅子に座り足を組んで桟に頬杖をついてあたしを見ているジークが居た。
知らぬ間に、あたしを見ている。

驚き、目を剥いて、その言葉に反発して。


執り成すのはあたしのそばに寝そべるレオ。



「ジーク、お前もわかってるだろ。リズが選ばれたものだって」

「ふんっ、だから気にいらねぇんだよ。つーことはあれだぜ?あっちに気を許した仲間がいるってことだ」



気に入らねぇ、ともう一度吐き捨てた。
話についていけないけれど、なんとなくわかる。

あたしがこっちに来れた理由。



「ハーフ……」

「ふんっ、やっぱわかってて来たのか。その金色、」



忌ま忌ましそうにジークは呟く。
金色、あたしは自分の髪を指でするりと梳いた。

唇を噛み締める、あたしの嫌いな金色の髪。



「貴族の血も流れてるってわけか、こりゃ滑稽だな!相反する血を受け継いだ、憐れな小娘」
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