The Tricks Played by Destiny
「だったら、あなたはあたしを殺すの」



恨みが積み重なっていると言うのならば。

部屋にジークからの敵意が膨らみ、殺意が生まれる。


ビリビリと肌を刺すような感覚に、あたしは微塵も動けない。ジークから目が離せない。

あのゲス野郎から逃れて、せっかくここまでたどり着いたというのに。
あたしはここで死んでしまうのか。


諦めにもにた想いが浮かんで脱力した。
気張るのも、もう疲れてしまった。



殺すなら一思いに、と小さく口を動かして目を閉じるとその瞬間にそなえた。
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