The Tricks Played by Destiny
「ねぇ、」

「なんだ?」

「レオと、ジークはなんでここにいるの?」



ジークはあたしを一瞥しただけで何も言おうとしない。だから、尻尾で小さな音を立てて床を叩いたレオを見た。



「不可侵の、森じゃないからな、ぼけぇ……」



くりくりっとした獣の目があたしを捕らえて、そして外れた。
覇気のない、音が空気を震わす。
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