The Tricks Played by Destiny
「人間の血は久しぶりに舐めたがやはり極上の味。かなりうまかった」

「さっきの」



礼を言うって、あたしの血のこと……?



「って、舐めたの!?」

「あっ?舐めた。舐めなければ治らんだろ」



際どいところにも傷があったと思うんだけど。
じわじわと今更ながらに気付いて、思わず手が出た。

いわゆる、反射だ。たぶん。



「叩かれる理由がわからん」



知るかっ、自分で考えなさいよ。
じんじん痛む手のひらをひらひら振って、ドレスの上に置いた。
そこで、一唸り。喉の奥で笑いを噛み殺してるような。

レオは気配を断って、そこに寝そべっていたがいまのやりとりに我慢がならなかったらしい。



「ぼけぇ」
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