The Tricks Played by Destiny
確かにもともとこちらに来たら一人だったはずだ。
それがジークとレオに助けられて、ここまできた。


心のどこかで期待してたみたいだ。


助けれくれる、と。


考えてみたら当たり前のことだ。
初めからジークの態度は冷たかったじゃないか。
それが、あの人間を獲物としか捉えていない獣から助けてくれたからって、そうそう簡単に態度をひっくり返すわけないじゃない。


一人で、あたしは生きていかなきゃいけない。

あたしが、ここで生きたいと決めたんだから。



ちゃぷん、と湯が跳ねる。

陽が沈み、また太陽を拝むまでがリミット。あたしは、それまでにどうするかを考えなければならない。

情報を。
この世界を知らなくてはいけない。



力で、ねじ伏せられる生き方だけはしたくないから。
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