23時のミャーの大冒険
ミャーは俺たちに全く気づかず、辺りを伺うように尻尾をピンと伸ばしながら、自動販売機の陰から向かいのバーの入り口をじっと眺めている。

「なんだ?もしかしてあそこの店主に餌付けでもされてんのか?だから飯食わねーとか?てゆうか俺のミャーに勝手に餌付けとかどんな野郎だよっ」

「あ、颯、誰か出てきた」

「あれ……?」

俺達は出てきた客を見て目を丸くした。

「え?なんでアイツら……」 

「颯!ミャーが!」

扉がしまりきる直前にミャーが店内へと入って行く。

「おい、美弥!確保だ!」

「えっ、ちょっと待って!颯っ」

俺はスマホをポケットに突っ込むと美弥の手をひきながらバーの入り口へと向かった。
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