堕落シンデレラは秘密に同居する。👠

 蓮翔はわたしをお姫様だっこしたまま寮まで歩いていき、部屋の前に着くと、扉を開ける。

 蓮翔はわたしの靴を脱がせてから自分の靴を脱いで、ベットまでわたしを運ぶ。

 蓮翔がわたしをベットに優しく下ろすと、わたしはビニール袋を横に置く。

「蓮翔……あの……」

 蓮翔はわたしを抱き締め、そのままベットに押し倒す。

 その衝撃でビニール袋は床に落ち、カロリーメイト等が袋から飛び出る。

 蓮翔はわたしのおでこに自分のおでこをこつん、とつける。

「アホッ……心臓止まるかと思ったわ」

 わたしの両目が潤む。

「ごめん……なさい……」

 わたしの両目からぽたぽたと涙が零れ落ちる。


「泣くなよ……」

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