堕落シンデレラは秘密に同居する。👠

 わたし、お母さん、そして、真っ裸の蓮翔……。

 この状況、すごくヤバイ。
 どうしよう…………。 

「あなた……」

 お母さんが口を開くと、わたしはゴクンッと唾を飲み込む。

「華奢な割りに意外と筋肉あるのね」

 え……、筋肉がある……!? 

 わたしは首を傾げる。

 どこが……? 

「ありがとうございます」

 ありがとうって……え……?
 何、この会話……。

「とにかく、早く服着なさい」

「はい」

 蓮翔は服を着る。

 鞄とたくさんの紙袋を持ったお母さんが玄関から中に上がってきた。

「これ、羽希が好きな小説とクラウド王子の縫いぐるみ、あとは着替えと日用品とケーキ買ってきたわ」

「あ、ありがとっ」

 わたしはたくさんの紙袋を受け取る。

 おっ、重っ……。

 わたしはすぐ床に紙袋を置き、ケーキが入った箱のみ取り出す。

「好きな人の名前のクラくんって王子の縫いぐるみだったんかよ……」
 蓮翔はボソッと言い、ぷっと笑う。

 聞こえてるし、笑ったの見えてますけど?
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