堕落シンデレラは秘密に同居する。👠
「詩朗くんと幼馴染なのっ!?」
「うん、でも、そんだけだから」
「男子としては全く見てないし」
「そうなんだ……」
はっきりしてるなぁ……。
「あんたは、どっちを応援するの?」
雛乃ちゃんが質問してきた。
「詩朗くんかな」
「ふぅ~ん。意外っ」
「え?」
「石黒の方応援するのかと思ってた」
「なんで?」
わたしは首を傾げながら尋ねる。
「仲良さそうに見えたから」
「だっだって、蓮翔は双子の兄だし……」
「そういえば、そうだったわね」
そういえばって……。
てか、仲良くなんてないし。
詩朗くん、蓮翔なんてコテンパンに倒しちゃえ~~!!
「この試合は、1対1で対戦するシングルスで、3ゲームマッチで行う」
「先に2ゲームを先取した方が勝ちとする!」
「では、始めろ!!」
体育の浜辺先生が言う。
蓮翔がロングサーブを打ち、試合が始まった。