堕落シンデレラは秘密に同居する。👠

「詩朗くんと幼馴染なのっ!?」

「うん、でも、そんだけだから」
「男子としては全く見てないし」

「そうなんだ……」

 はっきりしてるなぁ……。

「あんたは、どっちを応援するの?」
 雛乃ちゃんが質問してきた。

「詩朗くんかな」

「ふぅ~ん。意外っ」

「え?」

「石黒の方応援するのかと思ってた」

「なんで?」
 わたしは首を傾げながら尋ねる。

「仲良さそうに見えたから」

「だっだって、蓮翔は双子の兄だし……」

「そういえば、そうだったわね」

 そういえばって……。
 てか、仲良くなんてないし。

 詩朗くん、蓮翔なんてコテンパンに倒しちゃえ~~!!

「この試合は、1対1で対戦するシングルスで、3ゲームマッチで行う」
「先に2ゲームを先取した方が勝ちとする!」
「では、始めろ!!」
 体育の浜辺先生が言う。

 蓮翔がロングサーブを打ち、試合が始まった。
< 192 / 256 >

この作品をシェア

pagetop