堕落シンデレラは秘密に同居する。👠

「とにかく、この話は終わりだ」
「ああ、マジで気分悪いっ」
 蓮翔はそう言いながらコップのココアを一気に飲む。

 わたしが蓮翔だったら、
 相手金持ちだし喜んで結婚するのになぁ…………。

「……ねぇ、蓮翔」

「ん?」

「家に帰る気は?」

「ねぇよ」

「そうだよね……」

 わたしは少しほっとする。 

 蓮翔の秘密聞いちゃったら、
 もう一緒にはいられないかもって少し不安もあったけど、
 蓮翔が帰る気ないならいっか……って、
 なんか、いつの間にか、蓮翔といることが当たり前になってるんだけど……!?!?

 最初は嫌だったはずなのに……。 

 慣れってこえええええええっ。

 わたしはコップのココアを飲むと、ふ、と笑う。

「なんだよ、いきなり笑って。キモイぞ」

「ふふっ」

「ついに、粉被り小説家の頭が壊れてしまったか」

「人気シンデレラ小説家だもんっ!!」
「ばかあああああっ!!!」

 わたしは叫んだのだった。
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