堕落シンデレラは秘密に同居する。👠
そして、2日後。
わたしと蓮翔の寮の部屋に答案が郵送されてきた。
答案の入った封筒がテーブルの上に2つ置かれていて、
わたし達はそのテーブルの前に座っている。
「どうせ、0点ばっかだろ」
「何言ってるの!!」
「100点ばっかに決まってるでしょっ!!」
「すげぇ自信だな」
「じゃあ、せーので開けようぜ」
「いいよ」
「せ~のっ!!」
わたし達は封筒から答案を取り出して見る。
「蓮翔っ、90点ばっかじゃんっ!!」
「凡ミスけっこうあるけど、まぁ、こんなもんだな」
蓮翔はわたしの答案をチラッと見る。
「お前は30点ばっかだな」
蓮翔は真顔で言う。
「う」
やっぱり、試験なんか嫌いだぁ~~~~!!!!
「まぁ、後期、全教科30点取れば進級できんじゃね?」
「が、頑張ります……」
「で、小説はどうなってんの?」
「小説の方はね、個別の恋愛ランキングで1~3位に常に入るようになったよ!!」
蓮翔はびっくりする。
「マジで!? 小説の方は絶好調だな」
「そんなことないよ。まだ総合に入れてないし……」
「総合の壁は厚いな」
蓮翔は真顔で言う。
「ね」
前期の試験、終わったし、もっと頑張んなきゃっ!!
そう思ったわたしなのでした。