堕落シンデレラは秘密に同居する。👠

 わたしの両目が潤む。

「もういいっ!!」
「蓮翔がここに住み始めてから全てがおかしくなったんだ!!」
「人気小説家になるはずだったのに!!」
「出てってよっ!!」
 わたしは嗚咽混じりの声で勢いよく言う。

「あ!?」

「今すぐここから、出てけぇええええええっ!!!!」

 悲鳴のようなわたしの叫びを聞くと、

「分かった!」 
「もう付き合ってらんねぇわっ!!」

 蓮翔は洗濯物を床に叩きつけ、立ち上がる。


「出てくよ」


 蓮翔はそう言うと、窓の近くにある学生鞄を持ってくるなり、
 しゃがみ、鞄のファスナーを開け、荷造りを始める。

 ふぅんだっ!


 蓮翔なんて早く出てけばいいんだ。


 しゃがむ蓮翔は荷造りが終わると、学生鞄のファスナーを閉める。


「美女婚約者とお幸せに!!!!」

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