堕落シンデレラは秘密に同居する。👠

「……もういいぞ」

 わたしは両手を下ろすと、制服姿の蓮翔が立っていた。
 ほっとするわたし。

「……シャワーさ」

「う、うん」

「なんとか浴びれたけど、マジでカビ臭かったわ」
「トイレもヤバかったし、居間みたいに少しずつ綺麗にしねぇとな」

「わたしは別にこのままでも良いけど……」

 蓮翔は、ありえねぇ、と言わんばかりの顔をする。

「てかさお前、シャワー浴びねぇの?」

「うん」

「髪、ボッサボサだけど、()かねぇの?」

「うん」

「着替えねぇの?」

「うん」 

 蓮翔の顔が真顔になる。

「お前本当に、JKかよ」

「シンデレラ小説家です」 
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