堕落シンデレラは秘密に同居する。👠

 蓮翔は、はぁ、とため息をつく。

「飯、食うか」 

 わたしの顔がぱああっと明るくなる。

「飯だけで嬉しそうな顔して……飢えた犬かよ」

「シンデレラです」 

 蓮翔は冷蔵庫に向かい、冷蔵庫を開ける。

「ほんと、なんもねぇな。仕方ねぇ」

 蓮翔は冷蔵庫の扉を閉め、
 鞄からお弁当を2つ取り出し、箸2 (ぜん)を持ってくる。

 それをわたしに手渡すと、

「あそこのコップ使っていい?」

「うん」

 わたしが答えると、蓮翔はキッチンまで行き、
 コップを2つ手に取り、水道水を入れて持ってくる。

 わたしはテーブルにお弁当と箸を並べると、蓮翔はコップをテーブルに置く。

「さて、食うか」

「蓮翔の鞄、魔法の鞄みたい」 

 わたし達はお弁当を食べ始める。

「てかさ、本当、どんだけだよ」 
 蓮翔が箸でウインナーを食べながら言った。

「寝込み襲おうとするし、さっきは見るし……」

 わたしの顔が、かああっと熱くなる。

「隣で寝ちゃったのは、事故みたいなものだし」
「それにさっきは、み、見たくてみたんじゃないからっ!!」

「どーだか」 

 ぐぬぬっ。
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