堕落シンデレラは秘密に同居する。👠

「へっ?」
「ほんとっ!? とって~~」

「自分でとれよ」

「自分じゃ見えないもん~~」

 蓮翔は、はあっとため息をつくと、右手を伸ばす。
 蓮翔の指が右頬に触れ、わたし達は見つめ合う。

 へ、変な感じ……。

 蓮翔は、わたしの右頬についてるご飯粒をとってくれた。

「……あ、ありがと」

「つ~かさ、頬にご飯粒つけるとか、ベイビーか。終わってんな」

 は、はあ~~~~!?!?

「れ、蓮翔のばかぁっ!」

「粉被りにバカとか言われる筋合いはない」
「てことで、高校行くわ」

 蓮翔はわたしの頭にぽんっと手を置く。

 昨日もぽん、してきたけどなんなの。
 意味分かんない。

「昼、作っておいたからちゃんと食えよ」
「あとは読書は程々にしてとりあえず」
「そのボッサボサの髪なんとかしろ」

「ボッサボサ言うなっ!」

「じゃ、行ってくるわ」

 蓮翔は鞄を持って、部屋を出て行った。

 いちいち、ムカツクっ! 

 もうっ! 
 蓮翔なんか嫌いだぁ~~!
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