堕落シンデレラは秘密に同居する。👠

 そして、数分後。お風呂から出たわたしは、体にタオルを巻いた状態で髪をタオルで拭いていた。

 蓮翔は自分の髪をお風呂の洗面台の前でドライヤーで乾かしている。

 髪、乾いてきたな。

 そう思ったわたしは、体からタオルを取り、Tシャツを着てズボンも穿く。

 すると、蓮翔が右手に青色のドライヤーを持ち、居間まで歩いてきた。

「髪、乾いたか?」

「うん、結構乾いたよ」

「てかお前、なんて格好してんだよ」

「え?」

 わたしは自分の格好を見る。

 Tシャツ、少しめくれてる!?

「もしかしてお前、さっきから誘ってんの?」

「ち、違うからっ!!」

 わたしは慌ててTシャツを直す。

「ここに座れ」

「うん」

 わたしはテレビの前に座る。
 蓮翔はドライヤーのコードをコンセントに挿す。

 蓮翔がスイッチをターボまで上げると、ブオオオッ。

 ドライヤーの音が居間に響く。

「……蓮翔」
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