堕落シンデレラは秘密に同居する。👠

「ん?」
 スウェット一枚の蓮翔がドライヤーでわたしの濡れた髪を乾かしながら尋ねる。

「さっきのも今のも、わ、忘れてっ……」
 Tシャツ姿のわたしは俯きながら言う。

「分かってるからいい」

 恥ずかしいっ。
 もう、やだっ。

 お風呂入るんじゃなかったあああああっ。

「乾いたぞ」

「あ、ありがっ……」

 ぎゅ。
 蓮翔が後ろからわたしを抱き締めてきた。

 えっ……。

「い~においっ♪」

「くっ、くっつくなぁっ!!」

「ドライヤー、置いてくる。お前は先に寝とけっ」

「う、うんっ」

 わたしはベットの上に横なる。

 ふぅ。
 疲れた…………。

 わたしはそのまま眠りについた。
< 67 / 256 >

この作品をシェア

pagetop