堕落シンデレラは秘密に同居する。👠

「見たの!?」
「もうっ、あっち向いててっ!! 着るからっ!!」

「へぇへぇ」
 蓮翔はそう言うと、後ろを向く。

 わたしはクローゼットまで歩き、クロゼットの中にあるダンボール箱からブラを持ってくる。
 白のブラウスを着てボタンを全部かけると、制服を着ていく。

 高校の制服を着たのは、お母さんに見せた時以来だ。

 胸元にはピンクのチェックの可愛らしいリボン。
 そして、青色チェックの短いスカートに、紺のブレザー。

 やっぱり、変な感じ。
 パジャマのが絶対着心地いい。

 パジャマで登校出来るようにならないかな。

「飯食うぞ」

「うん」

 テーブルの前に座るわたし。

 テーブルの上の皿にはすでに、ほかほかなオムレツとパンがのっかっている。

 蓮翔はわたしと反対側に座ると、

「頂きます」

 と言って朝ご飯を食べ始める。

 わたしはパンを米粒くらいに千切って食べる。

「おい、全然食べてねぇじゃん」
「早く朝飯食べねぇと遅刻するぞ」
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