堕落シンデレラは秘密に同居する。👠

 その時、ガラッと扉が開いた音が聞こえた。

「チッ」 

 蓮翔は舌打ちし、わたしからスッと退き、わたしの上に布団をかけて椅子に座る。

 カーテンがシャッと開く。

「先生!」
 蓮翔が言った。

「石黒さん、起きたみたいね」

 保健の先生がにこっと笑う。

「体調はどう? 大丈夫?」

 わたしは寝たまま、コクンッと頷く。

「石黒君、妹さん、元気になって良かったわね」

「はい、良かったです」

 蓮翔は爽やかな笑みを浮かべる。

 おいおいおいおい。
 誰だぁ、お前は~~~~~~!!!!

「早く帰ってゆっくり休むのよ」 

 先生がにこっと笑うと、コクコクとわたしは頷く。


「羽希、帰ろう」

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