お馬鹿な君の世話係。
「絶対、行くなよ!」

真が突然顔を上げて言う。

「…嫌だ。」

隼人が即答した。


「また、無意識だ…。」

真がそう言って、うつ伏せになる。


なんだ、コイツ。


「なんか、大丈夫ですかー?」

美波が言う。


そりゃ、心配になる。

いや、ここにいるみんな
真に何があったか気になってると思う。


―――――――――

「あたし、何してんだろ。」

私は、言った。


こんなずっと、寝てて。

熱があるわけでも、ないし。

吐き気だって…。

こんな寝てたら……、
普通におさまるんですけど。

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