お馬鹿な君の世話係。

なんのチャンスか、知らないけどさ…。


「……どうしよ。」

「なになに~。」

隼人が言う。


「もうすぐ、一時貫目始まるのに美波も龍也も来てないし…。」


コイツに、言っても変わらないけどね…。


「俺といればいいじゃんっ♪」

隼人が満面の笑みで言った。

「あははっ。」

私も満面の笑みで返してやった。


「凛って、そんなに喋る奴だったっけっ?」

隼人が不思議そうに言う。


そういえば…、

「そうだね…。」


なんか必死で、自分の立場忘れてた。


「ま、俺はそっちの方が好きだけどね。」

隼人がそう言って、立ち上がった。

「え…。」


隼人君…?

話、違うんですけど…。


私を置いて、さっさと歩いて行った。


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