私のボディーガード君
「そして倉田浩介の件ですが、警視庁で妃奈子さんの誘拐事件について調べてもらったのですが、不自然な程、情報が出て来ないんです。意図的に隠されているとしか思えません」
「つまり、私の誘拐事件は隠蔽されていると?」
「おそらく。もしかして誘拐事件を隠蔽している事で佐伯大臣は脅されているのではないでしょうか?」
なるほど。そんな気がしてくる。
「じゃあ、母は本当に脅迫されているって事?」
「俺はそう考えます」
三田村君の言葉がストンと胸に落ちた。
狙われているとハッキリして怖いはずなのに、母の自作自演じゃない事にほっとした。
「三田村君、ありがとう。三田村君の話を聞いて、私もそう思う」
三田村君が膝の上の手を力強く握ってくれた。大きな手からは優しさが伝わってくる。
「妃奈子さん、絶対に守りますから」
力強い言葉が胸にまで響いて、泣きそうになる。
「うん。頼りにしてる」
浮かんだ涙を誤魔化すように三田村君の肩に顔を埋めると、三田村君の両腕が私の背中に回って来て、抱きしめてくれた。白いワイシャツ越しの体温と三田村君の匂いに包まれて、胸がドキドキする。
「つまり、私の誘拐事件は隠蔽されていると?」
「おそらく。もしかして誘拐事件を隠蔽している事で佐伯大臣は脅されているのではないでしょうか?」
なるほど。そんな気がしてくる。
「じゃあ、母は本当に脅迫されているって事?」
「俺はそう考えます」
三田村君の言葉がストンと胸に落ちた。
狙われているとハッキリして怖いはずなのに、母の自作自演じゃない事にほっとした。
「三田村君、ありがとう。三田村君の話を聞いて、私もそう思う」
三田村君が膝の上の手を力強く握ってくれた。大きな手からは優しさが伝わってくる。
「妃奈子さん、絶対に守りますから」
力強い言葉が胸にまで響いて、泣きそうになる。
「うん。頼りにしてる」
浮かんだ涙を誤魔化すように三田村君の肩に顔を埋めると、三田村君の両腕が私の背中に回って来て、抱きしめてくれた。白いワイシャツ越しの体温と三田村君の匂いに包まれて、胸がドキドキする。