私のボディーガード君
「だって、男性の手も握れないのにどうやって恋愛するのよ? 電話とか、画面越しとか、そういう付き合いをしている時は順調だけど、実際に会うと必ず交際に限界が来るのよ! それで必ず男の人から別れを切り出される。もうそういうの疲れたの。惨めなの」
友美がそばに来て、ポンポンと優しく背中を叩いてくれる。
そして、私と目線を合わせるようにしゃがんだ。
「ねえ、ひな。神様がくれたチャンスなんだって考えてみたらどう? ひなに触れて大丈夫だったかもしれない男の人がひなの誕生日の夜に現れたんだよ。彼は神様からのプレゼントだったんじゃないかな?」
「神様からのプレゼント?」
「きっと、そうよ。ひなが男性アレルギーを抱えながら今まで一生懸命に頑張って来たのを神様は見ていたんだよ」
友美らしいメルヘンチックな思考だと思うけど、私を心から心配して言ってくれている言葉だと思ったら、目頭が熱くなった。
確かに、誕生日の夜に出会ったというのは何か縁があるのかも。
神様のプレゼントか。友美がそこまで言うのなら、あの男に頼ってみようか。
でも――
「どこの誰か知らないんだよ。どうやって探すの?」
友美がそばに来て、ポンポンと優しく背中を叩いてくれる。
そして、私と目線を合わせるようにしゃがんだ。
「ねえ、ひな。神様がくれたチャンスなんだって考えてみたらどう? ひなに触れて大丈夫だったかもしれない男の人がひなの誕生日の夜に現れたんだよ。彼は神様からのプレゼントだったんじゃないかな?」
「神様からのプレゼント?」
「きっと、そうよ。ひなが男性アレルギーを抱えながら今まで一生懸命に頑張って来たのを神様は見ていたんだよ」
友美らしいメルヘンチックな思考だと思うけど、私を心から心配して言ってくれている言葉だと思ったら、目頭が熱くなった。
確かに、誕生日の夜に出会ったというのは何か縁があるのかも。
神様のプレゼントか。友美がそこまで言うのなら、あの男に頼ってみようか。
でも――
「どこの誰か知らないんだよ。どうやって探すの?」