私のボディーガード君
秋山さんに連れられてエレベーターで25階まで上がる。25階は役員オフィスがあるフロアで、受付に紺色のジャケットを着た綾子さんが立っていて、驚いた。
胸元にかかるネームプレートには『秘書課 神宮寺綾子』と書いてある。
父親の会社で秘書をしているとは思わなかった。
「秋山様、佐伯先生、お待ちしておりました」
私たちを見て、綾子さんが礼儀正しそうなお辞儀をした。
綾子さんの案内で社長室に連れて行かれた。
立派な執務机の前には社長の神宮寺昭が座っていた。白髪交じりの優しそうな紳士に見える。
「わざわざお越し頂きありがとうございます。さあ、どうぞ、おかけ下さい」
社長に勧められ、黒革のソファに秋山さんと座る。
一度退室した綾子さんがコーヒーカップを乗せたプレートを持って入って来た。そして秘書らしく、キビキビした動作で私たちの前に置いた。
コーヒーを置いた綾子さんは当然のように私の正面に腰を下ろした。
綾子さんの隣には社長が座っている。
ピリッとした空気が流れる中、「申し訳なかったです」という声が社長からした。叱られるかと思ったら、いきなり謝罪されたのでびっくり。
「うちの綾子が、佐伯先生に失礼な事をしたようで」
隣に座る秋山さんを見ると目を丸くしていた。
どうやらこれは秋山さんにとっても予想外の展開だったよう。
胸元にかかるネームプレートには『秘書課 神宮寺綾子』と書いてある。
父親の会社で秘書をしているとは思わなかった。
「秋山様、佐伯先生、お待ちしておりました」
私たちを見て、綾子さんが礼儀正しそうなお辞儀をした。
綾子さんの案内で社長室に連れて行かれた。
立派な執務机の前には社長の神宮寺昭が座っていた。白髪交じりの優しそうな紳士に見える。
「わざわざお越し頂きありがとうございます。さあ、どうぞ、おかけ下さい」
社長に勧められ、黒革のソファに秋山さんと座る。
一度退室した綾子さんがコーヒーカップを乗せたプレートを持って入って来た。そして秘書らしく、キビキビした動作で私たちの前に置いた。
コーヒーを置いた綾子さんは当然のように私の正面に腰を下ろした。
綾子さんの隣には社長が座っている。
ピリッとした空気が流れる中、「申し訳なかったです」という声が社長からした。叱られるかと思ったら、いきなり謝罪されたのでびっくり。
「うちの綾子が、佐伯先生に失礼な事をしたようで」
隣に座る秋山さんを見ると目を丸くしていた。
どうやらこれは秋山さんにとっても予想外の展開だったよう。