私のボディーガード君
「妃奈子さんが招待してくれたから、来ただけだよ」
「招待って、それは別れる前の話で」
「別れた後も予約をキャンセルしなかったじゃないか」
「それは、知り合いに頼んで取ってもらった席だから申し訳なくて」
「それで一人で来たの? いや、びっくりだよ。まさか妃奈子さんがこんな恥ずかしいマネをする人だとは思わなかった」
「恥ずかしいマネ?」
「別れた男と来るはずだったクリスマスディナーに一人で来るなんて、普通は恥ずかしいだろ? だからプライドの高い妃奈子さんは来ないと思ったんだ。それで利用させてもらったという訳だ。スーツを台無しにされたし、これぐらいいいと思ったんだよ」
腸が煮えかえるとは今の状況を言うんだろう。
浅羽の都合のいい考え方にぐつぐつと腹が立って仕方ない。
男性アレルギーじゃなかったら、殴ってる。
「招待って、それは別れる前の話で」
「別れた後も予約をキャンセルしなかったじゃないか」
「それは、知り合いに頼んで取ってもらった席だから申し訳なくて」
「それで一人で来たの? いや、びっくりだよ。まさか妃奈子さんがこんな恥ずかしいマネをする人だとは思わなかった」
「恥ずかしいマネ?」
「別れた男と来るはずだったクリスマスディナーに一人で来るなんて、普通は恥ずかしいだろ? だからプライドの高い妃奈子さんは来ないと思ったんだ。それで利用させてもらったという訳だ。スーツを台無しにされたし、これぐらいいいと思ったんだよ」
腸が煮えかえるとは今の状況を言うんだろう。
浅羽の都合のいい考え方にぐつぐつと腹が立って仕方ない。
男性アレルギーじゃなかったら、殴ってる。