私のボディーガード君
三田村さんに連れて来られた客室は高層階のスィートルーム。
リビングの窓からはクリスマスのイベントをしている賑やかな日比谷公園が見下ろせた。
「何かお飲みになりますか?」
日比谷公園を見ていると、背中に三田村さんの声がかかった。
先週とは違う丁寧な言葉に違和感を覚える。
先週はもっと雑な感じだったのに。
振り向くと、三田村さんはコートを脱ぎ、紺色のスーツ姿になっている。スーツが馴染んでいて、普段から着慣れていそう。
この人はきっと……
「三田村さんも佐伯大臣の秘書なの?」
「はい。大臣の所にお世話になって半年です」
「まだ新人さんなんですね」
「はい。まだいろいろと不慣れで」
かしこまって答える彼が妙に可笑しくて笑ってしまう。
私の源氏の君を侮辱した人とは思えない程、彼の態度が変わっている。
「三田村さん、質問があるんですど、いいかしら?」
「なんでしょうか?」
「随分と離れた所から話すのね」
彼は私から二メートル以上離れた場所に立っている。
リビングの窓からはクリスマスのイベントをしている賑やかな日比谷公園が見下ろせた。
「何かお飲みになりますか?」
日比谷公園を見ていると、背中に三田村さんの声がかかった。
先週とは違う丁寧な言葉に違和感を覚える。
先週はもっと雑な感じだったのに。
振り向くと、三田村さんはコートを脱ぎ、紺色のスーツ姿になっている。スーツが馴染んでいて、普段から着慣れていそう。
この人はきっと……
「三田村さんも佐伯大臣の秘書なの?」
「はい。大臣の所にお世話になって半年です」
「まだ新人さんなんですね」
「はい。まだいろいろと不慣れで」
かしこまって答える彼が妙に可笑しくて笑ってしまう。
私の源氏の君を侮辱した人とは思えない程、彼の態度が変わっている。
「三田村さん、質問があるんですど、いいかしら?」
「なんでしょうか?」
「随分と離れた所から話すのね」
彼は私から二メートル以上離れた場所に立っている。