パーフェクトな警視にごくあま逮捕されました
一緒に、駒木さんも降りようとしたけれど。

「あなたはダメです」

東本くんが手を掴んで止める。

「どうしてだよ、マイ・エンジェルと朝食を共にするくらい、いいだろ?」

唇を尖らせ駒木さんが文句を言い、東本くんの口から面倒くさそうなため息が落ちていった。

「よくないです。
昨日、仕事が終わっていないのに帰ったので、朝のうちに決済しないといけない書類があるんです」

……それはよくない。
よくないよ、駒木さん。
仕事はきちんと終わらせなきゃ。
それに、こうやって部下に迷惑かけているのも。

「ちゃんと僕は終わらせて帰ったよ」

上目遣いで不満げに駒木さんが東本くんを睨む。

「うっ」

おかげで彼は、言葉を詰まらせたが。

「帰ったあとで至急の書類が提出されたんです。
何度電話しても駒木さん、出られませんし。
朝一提出で間に合うので朝まで待った俺を、むしろ褒めてくださいよ」

果敢にも意見してきた。

「……えらい、えらい」

おざなりに褒めたあと短くため息をつき、駒木さんはシートに座り直した。

「マイ・エンジェル。
君と一緒に朝食を食べられないのは非常に残念だ」

駒木さんの手が、私の手を握る。

「また、いつでも遊びに来るといいよ。
僕も会いに行く」

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