彼は『溺愛』という鎖に繋いだ彼女を公私ともに囲い込む【episode. 0】
 
 「……確かにね。気は回るね。俺のことを考えてやってくれるともっと嬉しいよ、森川さん」

 チロリと私を見ていなくなった。何なのよ、もう。

 「相変わらず、やな感じ……」

 「いや、あれはもしかすると牽制?」

 巧が後ろ姿を見ながら呟いた。

 午後に入り、本部長が会議の間、業務部員としての仕事をこなす。

 「巧、どう?」

 パソコンを見ながら表を作っている。

 「そうだな。こんな感じでいいだろ?」

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