迷惑をかけた相手になぜか溺愛されたようです。
「唯ちゃん、大丈夫か?痛い所はないか?」
30分も経たぬうちに玲也が病院に駆けつけた。
肩で息をしながら唯の顔を覗き込んでいる。
そうとう急いで来てくれたのだろう。
「玲也さん…私は大丈夫です。ご心配をお掛けしました。」
すると玲也は真剣な表情をした。
「唯ちゃん、君はオートバイに轢かれて大けがをしたんだ。事故を見た人がオートバイがわざと唯ちゃんに突っ込んだと言っている。あの日なにか変わった事は無かったかい?」
唯はオートバイと聞いて事故のことを思い出した。
「あの日は…確か会社から誰かに付けられているような変な感じがしていたのです。」
「会社では何か変なことは無かったかい?」
その時、唯は思い出したのだ。
ラブリーが会社に自分を尋ねに来たことが蘇って来た。
しかしそれを玲也に言って良いか迷っていた。
「あの…やっぱり何でもありません。」
玲也は唯の頬に手を当てた。
「唯ちゃん、何か思い出したなら教えて欲しい…俺は君を傷つけたやつが許せない。」