迷惑をかけた相手になぜか溺愛されたようです。
唯はラブリーの事を伝えることにした。
「あの日、会社にあの人が来たのです。」
「あの人?」
「…はい。ラブリーさんです。」
「なんだと、ラブリーが唯ちゃん会いに来たと言うのか。」
玲也は急に険しい表情になる。
「まさか、ラブリーが唯ちゃんにこんな事をするなんて…でも考えられなくは無いな。」
玲也は唯を握っているその手をフルフルと震わせるほど怒りを抑えているように見えた。
「唯ちゃん、許してくれ。俺のせいでこんな目に合わせてしまって。ラブリーがうちの会社に来て食事に行った日、俺はラブリーの部屋に連れて行かれたんだ。当然のようにあいつは俺に抱いてくれと誘ってきたが、俺は断ったんだ。俺には大切な女性がいるからその女性を悲しませたくないと言ってね。」
「でも…あの日、玲也さんは帰って来ませんでしたよね。」
玲也は大きく頷いた。
「心配をかけてごめん。あのまま家に帰れば、ラブリーの関係者につけられて唯ちゃんを危ない目に合わせると思たんだ。だから帰らずに会社へ向かったんだ。」