迷惑をかけた相手になぜか溺愛されたようです。

オートバイ事故から一か月。


今日は唯が退院できる日だった。
仕事が忙しいはずの玲也が朝から迎えに来てくれていた。
蓮君も一緒に来てくれたのだ。


先に声を出したのは蓮だ。


「今日は唯ちゃんの退院に僕が行くって言ったら、兄さんは会議があるはずなのに自分がどうしても行くと言ってきかないんだ。」

「蓮、余計な事を言うな!」

「いいや、言わせてもらおう。ラブリーの事件で後から聞いたのだけど、ラブリーに自分と付き合わなければブラックローズが潰れるような噂を振りまくと言われたのに、なんと好きにすればいいとか言ったらしいよ。本当にこの人はCEOのじかくあるのかねぇ。」

「違うぞ蓮、俺は会社も大切だが、唯ちゃんも同じくらい大切に思えるんだ。それに俺はラブリーの噂なんかに負けない自信があったんだ。」


唯はそれを聞いて嬉しくもあるが、不安が大きくなるのだ。
自分にそんな価値があると思えないのだ。

唯が少し暗い表情になった事に玲也が気づいた。


「唯ちゃん、どうした?どこか具合でも悪いの?」


唯は大きく首を横に振った。




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