迷惑をかけた相手になぜか溺愛されたようです。

マンションの近くにあるスーパーに立ち寄り食材を買うことにした。
あまり料理は得意な方ではないが、母親から一人暮らしをする前に一通りの料理は覚え込まされたのだ。
今になって母親に感謝している。

玲也は醤油ベースの和風ドレッシングが好きだと言っていた。
恐らく和食が好きなのではないかと考え、和風の家庭料理を作ることにした。

メニューは定番の肉じゃが、ホウレンソウのごまあえ、焼き魚、お味噌汁。
簡単ではあるが、飽きない和食である。
炊飯器が置いてあったことを確認していたので、お米も忘れることなく購入した。

マンションに到着した私は急ぎ夕食の準備を始めた。

まずは、炊飯器にご飯をセットする。
炊飯器は殆んど使われた形跡もなく、恐らく外食が多いのだろう。
肉じゃがを煮込んでいる間に、ホウレンソウを茹でて、魚を塩焼きにする。
母直伝のごまあえは、ピリッとからしの辛味をつける。

しっかりと手順を計画していたことが功を奏したようで、すべてを作り終えるのに1時間もかからないくらいだったのだ。

「…よしっ、出来上がり!」


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