悪役令嬢は、家族の専属業火担!!~すみません、同担は拒否したします。~
はずだったのにーーーーー

「ばぶ………?」

(ここ、どこだろう?まるで、よくある異世界の貴族の部屋みたい……。)

「ふふ、ねえあなた。あたし達の子よ。」

「ああ、可愛いな。産んでくれてありがとう、愛しのミリエラ。」

(………、!?!?
私、なんで赤ちゃん?というより誰だよ、この人たち。)

(え?え?もしかして、異世界転生ってやつじゃない、これ。ってことは、この人たちは私の両親ってこと?んん?なんか見覚えあるような……。しかも、目見えてるし…。私、赤ちゃんなんだよね??)

「お母様、お父様。私も妹に会ってよろしいでしょうか。」

(この声…、知ってる。だって、だって、この声は………。)

「ええ、シオン。いいわよ。」

(!?シオン様ぁぁーーー!!!)

「失礼します。
うわあ。か、可愛いですね……。」

(キャアーーー、シオン様の幼少期ーー!!!なんでか分かんないけど、目が見えてて良かったあーーー!!!やばい、尊すぎっっ!!)

(異世界転生、いい。転生して、推しの妹になれて、良かっ………た………。)

そう、七瀬心は推しの妹である悪役令嬢に転生していたのだった。
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