捨てられた令嬢はチートな精霊師となりまして
通達を出してもらうかって、そんな簡単に口にしていいのだろうか。イオレッタの視線だけで、それを感じたらしいクライヴは肩をすくめた。
「俺、この街を本拠地にしているB級冒険者。代官に連絡をつけるくらいできる」
「なるほど。それもそうですね。それなら、そうしてもらった方がいいかもしれません」
B級冒険者ともなれば、ワイバーンくらいなら軽く退治することができる。それだけ有力な冒険者の機嫌を損ねないようにするのは、為政者としては当然のこと。
「――と、仕事の話に戻ってしまったな」
「あはは、よく考えたら趣味もないんですよねえ、私。読書くらいかな」
家にいた頃は、刺繍をしたり読書をしたり絵を描いたりしていた。読書はともかく、刺繍や絵画は貴族の嗜み。イオレッタにとっては、貴族の娘としての修業の一貫でしかなかった。家を出てまでやりたくない。
「読書が好きなら、図書館があるぞ。持ち出しは禁止だが、中で好きなだけ読むことができる」
「それはいいですね!」
書物はかなりの高級品だ。
「俺、この街を本拠地にしているB級冒険者。代官に連絡をつけるくらいできる」
「なるほど。それもそうですね。それなら、そうしてもらった方がいいかもしれません」
B級冒険者ともなれば、ワイバーンくらいなら軽く退治することができる。それだけ有力な冒険者の機嫌を損ねないようにするのは、為政者としては当然のこと。
「――と、仕事の話に戻ってしまったな」
「あはは、よく考えたら趣味もないんですよねえ、私。読書くらいかな」
家にいた頃は、刺繍をしたり読書をしたり絵を描いたりしていた。読書はともかく、刺繍や絵画は貴族の嗜み。イオレッタにとっては、貴族の娘としての修業の一貫でしかなかった。家を出てまでやりたくない。
「読書が好きなら、図書館があるぞ。持ち出しは禁止だが、中で好きなだけ読むことができる」
「それはいいですね!」
書物はかなりの高級品だ。