捨てられた令嬢はチートな精霊師となりまして
ドラゴン、ってそういう気づかいをするのか。セルヴィハのことを、迷惑なご近所さんだなんて思って申し訳なかった。
「じゃあ、お茶をいれますね。クッキーも用意しますから」
ゼルマの分も合わせて紅茶は四人分。クッキーは大皿にどんっと出す。
「おお、これがクッキーか! うまそうだな!」
セルヴィハは、大皿を自分の前に引き寄せて抱え込んだ。その手をぺちりとイオレッタは叩く。
「一人占めはよくありません」
「これが吾輩の分ではないのか?」
「違います」
人間の姿になっても、ドラゴンの胃袋は鉄壁のようだ。むぅと唸りながら、セルヴィハは皿を押し戻す。
ちゃんと皆で食べる気になったのだと安堵したのは早かった。
「うまい、これは絶品だ。特に茶色の粒がいい」
「それは、チョコレートです。そしてセルヴィハさん、お皿一人占めにしてます」
一度は離した皿を、再び自分の前に引き寄せてしまう。嘆息したイオレッタは、一度厨房へと戻った。
「じゃあ、お茶をいれますね。クッキーも用意しますから」
ゼルマの分も合わせて紅茶は四人分。クッキーは大皿にどんっと出す。
「おお、これがクッキーか! うまそうだな!」
セルヴィハは、大皿を自分の前に引き寄せて抱え込んだ。その手をぺちりとイオレッタは叩く。
「一人占めはよくありません」
「これが吾輩の分ではないのか?」
「違います」
人間の姿になっても、ドラゴンの胃袋は鉄壁のようだ。むぅと唸りながら、セルヴィハは皿を押し戻す。
ちゃんと皆で食べる気になったのだと安堵したのは早かった。
「うまい、これは絶品だ。特に茶色の粒がいい」
「それは、チョコレートです。そしてセルヴィハさん、お皿一人占めにしてます」
一度は離した皿を、再び自分の前に引き寄せてしまう。嘆息したイオレッタは、一度厨房へと戻った。