捨てられた令嬢はチートな精霊師となりまして
 そんなことを言われても。いや、イオレッタが困っているというのなら手を差し伸べるのは当然のことなのだが。
(……そもそも、イオレッタとの関係をどう呼べばいいのかもわからないしな)
 クライヴの方はイオレッタに好意を持っている。彼女にも嫌われていないと思う。
 ――けれど。
 イオレッタとの関係には、どんな名前をつければいいのだろう。今のままが一番いい。それが、彼女の願いであることもわかっている。
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