捨てられた令嬢はチートな精霊師となりまして
 それに、呪いと毒の合わせ技なんて嫌がらせをするのは普通では無理。よほどの術者がいなければ。
 となると、ただの襲撃じゃない。裏には大きな陰謀が隠れているかもしれないわけで――暗殺者を送るというのはそれこそ大がかりな犯罪組織か大貴族が裏にいる可能性は非常に高い。
 これは、詳細を聞いてはいけない話だ。
「とりあえず、ゴルフィアに戻りませんか? 回復魔術で傷は回復しても、失った血は戻りませんから」
「そうだね、そうしようか。タデウス、クライヴを任せていいかな? 俺は、こちらを持ち帰って調べてみる」
 タデウスがクライヴを担ぎ上げ、持ちきれない荷物や回収してきた武器はレオニードが運ぶことになる。
「私も、荷物運ぶの手伝いますよ。今日のノルマは達成してますし」
「助かります。申し訳ありませんが、手を貸していただけると助かります」
「悪いね。今度お礼はするから」
 レオニードのお礼は、遠慮しておく。クライヴを担いだタデウスが、軽く頭を下げた。
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